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VIPインタビュー

私たちにも意外だったのは、相談件数全体の30パーセントがタイの企業だったことでした

สัมภาษณ์กับนักธุรกิจวีไอพี

今年に入ってすぐの1月6日(金)に、東京都立産業技術研究センターの西野支所長にインタビューをさせて頂きました。その際に、同じ東京都から中小企業振興公社もタイ事務所を開設しているから、ぜひこちらの話しも聞いて下さい、とご紹介頂いたので、インタビューに伺いました。


略歴
堀切川 祐子(ほっきりがわ ゆうこ)
Ms.Yuko Hokkirigawa
東京都中小企業振興公社 事業戦略部タイ事務所長
青森県出身 1992年の入社以来、中小企業支援に取り組み、2015年10月にバンコクへ赴任
*以下「堀切川」と表記
山本 康博(やまもと やすひろ)
Mr.Yasuhiro Yamamoto
東京都中小企業振興公社 事業戦略部タイ事務所副所長
中小企業診断士
公社では、国内外の販路開拓に長く携わり、2015年10月にバンコクへ赴任
*以下「山本」と表記
山本氏と堀切川氏

本日はお忙しい中、インタビューに応じて頂き、誠にありがとうございます。先日、東京都立産業技術研究センターの西野支所長にインタビューをさせて頂いた際に、御公社もタイ国で中小企業のための支援活動をしているから、是非話を聞いて欲しいとご紹介頂きました。主にどのような活動をされているのですか?

堀切川:はい、西野支所長の言われる通り、日タイ中小企業の支援活動を行っています。2015年12月にタイ事務所を開設して以来、経営相談とマッチング支援事業を柱に、セミナーや企業交流会の開催、また、企業の皆様が商談される際の場所などを提供してまいりました。おかげさまで、これまで1,000社を超える企業の皆さまにご来訪いただきました。

御公社は公益財団法人となっていますが、どのような特徴がありますか。

インタビューの様子堀切川:私たちの事務所は、外国民間機関としてタイ労働省に認可されています。そのため、行っている事業は全て無料でご利用いただけます。また、経営相談では弁護士、会計士、経験豊かな専門相談員が様々な相談に対応できるのも大きな特徴です。

山本:また、都内企業がタイ企業との取引を希望した際、ファーストコンタクトを公社が行うことで、お互いが安心して取引に向けた話し合いをしていただいているようですね。

先程言われた御公社の特徴についてですが、まず、現地の法律やビジネスについて、弁護士等の専門家に相談が出来る、という点ですが、こちらで登録されている弁護士の方は日本の方の様ですが、現地の法律やビジネスにも精通されているのですか。

堀切川:はい、当公社の弁護士は、タイ仲裁センター(THAC)の日本人初の調停員として、紛争解決に取り組んでいますし、ASEAN6ヵ国に幅広いネットワークを持っていますので、大変心強い相談相手だと思って頂けると考えます。

山本:弁護士以外にも5名の相談員が企業の皆さまからの相談に対応しています。彼らは皆タイ国で多くの事案を取り扱っていますので、彼らの経験を元にしたアドバイスは、大変有益なものだと思います。

中小企業からの相談はどのぐらい受けていらっしゃいますか?

山本:2016年度は1月末の時点で、155社の相談を受けています。

相談の内容はどの様なものが多いのでしょうか。

TV会議山本:日系企業からの相談は、人事・労務問題やタイの法律に関することなど、また、日本から寄せられる相談ではタイでのパートナー探し、など多岐にわたります。ただ私たちにも意外だったのは、相談件数全体の約30パーセントがタイの企業だったことでした。

堀切川:タイ企業の相談の多くは、食品関連商品の日本への輸出です。タイの企業はすでに、アメリカやヨーロッパに食品を輸出しています。そこで新たな市場を開拓するために、日本への進出を考えている企業が多いようです。ですが、これまでそうした相談をする先がみつけられなかったのだと思います。そうした中、東京都中小企業振興公社がバンコクに事務所を開設したことを知り、多くの相談案件が持ち込まれたのではないかと考えます。

タイの企業やタイの人たちは、どの様にして御公社を知ることが出来たのですか?

タイ事務所員.堀切川:タイではソーシャル・ネットワーク・サービスがすごく普及していますね。タイの人たちは本当に良く携帯電話を使って情報収集をしています。私たちが事務所を開設して間もなく立ち上げたフェイスブックは、タイ語と日本語で情報発信を行っています。それが一番効果的だったように思います。最初の頃の相談はタイ企業の割合が大きかったと思います。これもすべてフェイスブックをご覧になって来られた方々ばかりでした。

他にはどのような活動をされていますか。

招き猫山本:企業の皆さまの経営課題解決に向けたセミナーを実施しています。内容は、人事労務に係ることや、債権回収、また、カンボジア・ラオス・ミャンマーへの進出に関することなどです。また、さきほどタイ企業の日本進出についてご説明しましたが、日本は食品に関する安全管理は大変厳しいですから、その現状について解説するセミナーをタイ企業向けに開催しています。ほとんどのセミナーで、経営相談員が講師を務めています。

堀切川:また、直近では、今年の2月にタイ事務所開設1周年記念イベントを開催しました。それは「日・タイ企業交流会」と称して日・タイ企業の相互理解を深め、連携のさらなる促進を目的としたものでした。200名の募集でしたが、多くの方から問い合わせがあり、約240名の方にご参加いただきました。パネルディスカッションでは、日タイ両国の企業が率直な意見を交わしていただき、非常に好評を得ました。

すごいですね。まさに求められている活動をされているわけですね。反対にもっと早くタイ国に来られて開設されても良かったのかもしれませんね。

堀切川:そうかもしれません。しかし、ある意味、時が熟した今だからこそ、開設して良かったのかもしれません。タイミングが良かったとも言えるかもしれません。まだわからないことも多く、模索中の部分もありますが、タイと日本の企業の皆様から色々なご提案やアドバイスを頂きながら、より皆様のお役に立てる東京都中小企業振興公社のタイ事務所に育てて行きたいと思っています。

山本:所長の言うとおりで、我々も色々と勉強していく必要があると感じています。でも我々だからこそ出来ることがまだまだ沢山あると感じています。

今後はどの様な事に力を入れて行きたいとお考えですか?

日本酒堀切川:タイの主要産業でもある食品製造業の支援を積極的に行っていきたいと考えています。都内中小企業とタイ企業が連携し、両国でお互いが事業展開できるようになればと思います。また、こちらに並べてあるのは東京からタイに紹介したい商品です。日本酒、切子ガラス細工、招き猫の人形などですが、まだタイに紹介されていない東京の素晴らしい商品もフェイスブックを活用するなどして紹介して行きたいと思っています。

山本:そうですね。今までは、工業製品が多くを占めていましたが、今後は幅広い分野で中小企業の皆さまの積極的な展開のお手伝いできればと考えています。日本から寄せられる相談はもちろんのこと、タイで活躍されている皆さんからのご意見を頂けたら嬉しく思います。

そうですね。私たちもタイに長く住んでいる者として、何かお役に立てそうな事を思い付きましたら、どんどん提案させて頂きたいと思います。今後共ぜひ頑張ってください。本日は色々とお話しを伺う事が出来、大変勉強になりました。ありがとうございました。



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